MT-07に使用したブレーキオイル
MT-07 ABSのブレーキオイル(ブレーキフルード)の交換を行いました。用意したのはYAMAHA純正のDOT-4のブレーキオイル(ブレーキフルード)です。
昔から持ってるブレーキオイル交換用の交換用工具も準備してます。ワンウェイバルブが付いてるので吸い出したオイルが逆流しないようになってます。
YAMAHA純正のDOT-4のブレーキオイル(ブレーキフルード)は、ウェット沸点155度以上の性能です。
ウェット沸点はブレーキオイルに水分が吸収された際に沸点温度が下がってしまうのですが、2年程度使用して水分が吸収された時の沸点温度に相当するようです。
ブレーキの場合、摩擦によりキャリパーが熱せられブレーキオイルまで沸騰してしまうとエアーが噛んでしまいブレーキが利かなくなります。
速度域の低い峠程度では、そーでもないですがサーキットなど180K超えるような速度からフルブレーキングを繰り返すような場合、沸点温度の高いブレーキオイルを使用していた方が無難になります。バイクはあまり感じたことないですが車だとサーキットへ行って3周も回れば一般的な仕様の車だとブレーキがフェード気味になってきてました。
同じDOT-4でもワコーズだとウェット沸点170度になってます。
MT-07 ABSのブレーキオイル交換
自分のMT-07はABS仕様で少々めんどくさいかと思いましたが、ブレーキオイル交換中にキーをONにしなければ、通常のブレーキオイル交換と同手順で良さそうです。(手順が適切かは保証しかねますので参考にされる方は各自自己責任で作業はされてください。)
ブレーキタンクの開封前にブレーキオイルがこぼれても養生しておきます。ブレーキオイルはかなり腐食性が高いのでこぼれると、塗装が浮いたりしてしまいます。
ブレーキタンクのキャップを外したとこです。おおむね3年経過のブレーキオイルですが、そこまで汚れてないかもですね。
タンク内のブレーキオイルをすべて吸引します。この状態で間違ってもブレーキを握ったり、ABSの場合はキーオンにしたりしない方が良いみたいです。
ブレーキを握った場合、エアー吸い込んでエア抜きが大変になります。
新しいブレーキオイルでタンクを満たします。
片方のキャリパを経由して右側のキャリパにブレーキホースが繋がっているようでしたので、右側のキャリパのドレンボルトからブレーキオイルを脱いて行くことします。
8mmのスパナ噛ませてドレンを緩めて抜いていきます。吸い出すこともできるのですが、タンクが空になる前にブレーキオイルを足すのが一人だとタイミングが難しいので、一人でやるときは自分は吸い出すよりは、ブレーキレバーをゆっくり握ってキャリパー側にブレーキオイルを送り出しながら、タンクのブレーキオイルが減ったら足すを繰り返して、ブレーキオイルを入れ替えて行ってます。タンクが空になるとホースにエアーが入ってエア抜きが必要になりますので、タンクが空になる前にブレーキオイルを足してください。
ただ、ギュっと早くブレーキレバーを握るとタンクからブレーキオイルが噴き出すので、ゆっくりブレーキレバーを握ってあげる必要があります。
あとは、概ね入れ変わったらドレンを閉めて、ブレーキオイルを満たして、キャップを閉めて完了です。
ブレーキオイルがこぼれたのに気がついていなかったらイヤなので、キャップを閉めた後、何時も水洗いしてます。(以前、気が付いておらず翌日カウルの1点が変色してるなんてことがあったもので。)
MT-07 ABSのリアブレーキオイル交換
リアブレーキも同じ要領で交換すれば良いと思いますが、リアブレーキはそれほど個人的には気にしてないのでタンクのオイルだけ全抜きして入れ替えました。
新品のブレーキオイルは、比べるとかなり綺麗ですね。
参考までにヤマハ純正のDOT4ブレーキオイルとブレーキオイル交換できるワンウェイバルブ付きの工具です。
ヤマハ(YAMAHA) ブレーキフルード DOT4 500ml 90793-38036
(STRAIGHT/ストレート) ブレーキブリーダーボトル 19-589
MT-07の最新のブレーキフルート交換は以下でも紹介しています。締め付けトルク等もこちらには載せました。