MT-07 ブレーキフルード交換
MT-07のブレーキフルード交換を車検前に実施します。前回は約2年前にABSのハイドロリックユニットの故障でABS本体をアセンブリで交換して以来になります。
前回のブレーキフルード交換から約2年、5000K走行で26582Kで交換です。
MT-07のブレーキフルードの交換時期の目安は2年毎になってます。
MT-07 フロントブレーキのブレーキフルード交換
MT-07 フロントブレーキフルード交換に使用した工具
MT-07 フロントブレーキフルード交換に使用した工具です。ブレーキフルード交換ツールは20年近く使ってる品です。だいぶガタがきてるのでワンウェイバルブとホースくらい買い直したいとこです。
・KTC メガネレンチ 8mm
・KTC プラスドライバー
・ブレーキフルード交換ツール・ワンウェイバルブ
同等の工具だと、以下あたりになるかと思います。購入時は各自ご確認をお願いします。
MT-07のブレーキフルード交換に使用たブレーキフルードです。YAMAHA純正ではないですがKYK(古河薬品工業)のDOT4(BF-4)のブレーキフルードを利用しました。リーズナブルでコスパが良いので使用量を気にせず使えるのがいい感じです。なお他のDOT規格のものは使用しないでください。
また気になる方はYAMAHA純正が無難です。
KYKのブレーキフルードの現在価格は以下を参照ください。
ウェット沸点は155度以上でYAMAHA純正のDOT4(BF-4)のブレーキフルードと同様です。DOT4の規格がドライ沸点230℃以上、ウェット沸点155℃以上ですので、すくなくともこれは両製品クリアしているはずです。
MT-07 フロントブレーキフルード交換作業手順
MT-07 フロントブレーキフルード交換の作業していきます。フロントは特に問題ないかもですが、リヤのブレーキフルード交換するのに車体を垂直に立たせてた方がやりやすいので、サイドスタンドに物を噛ませてほぼ垂直にしています。メンテナンススタンドかけた方がよいのでしょうが、ちょっと手間だったので、これで代用してます。
フロントブレーキのリザーバータンクのキャップの上にドライブレコーダーのスイッチをマジックテープで貼り付けたので外します。
フロントブレーキのリザーバータンクを開いても溢れないように、ハンドルを左右にふって調整して水平になるような位置にしてください。
フロントブレーキのリザーバータンクのキャップを外します。ブレーキフルードは塗装面を剥がしたり、金属面を腐食したりるので、こぼさないようにしてください。自分はキッチンペーパー回り囲んで作業してます。なおMT07のマスタシリンダーの系は15mmです。
交換前の2年もののブレーキフルードです。だいぶ色がついてますが、このくらいなら普通なのかなと思います。
一度、ノーメンテナンスの中古バイクを買った時、ブレーキフルードかなり汚れてたことがありました。
リザーバータンクに入ってた汚いブレーキフルードは一旦全部吸い出します。この状態でブレーキを握りとエアーが入って噛んでしまいますので、ブレーキ握らないでください。
新しいブレーキフルードを継ぎ足します。
ブレーキキャリパーのドレンボルト(ブリードスクリュー)に8mmのメガネかけて、ビニールホースを繋げます。
ボルトを緩めてブレーキフルード交換ツールで吸い出しつつ、リザーバータンクが空にならないように気をつけてブレーキフルードを継ぎ足していきます。
またはブレーキレバーをゆっくり握ってブレーキフルードを送り出しつつ、リザーバータンクが空にならないように気をつけてブレーキフルードを継ぎ足していきます。
ブレーキレバーを急いで握ると噴水のようにブレーキフルードが飛んで行きますのでご注意ください。
たぶん、一人でやるならリザーバータンクの残量を見ながらできる後者の方が簡単とは思います。
リザーバータンクが空になるとエアー噛んでしまうので気を付けてください。ABS付きではありますがメインキーをONにしなければABSユニットのバイパス側の弁は閉じたままのようなので、通常車両のエア抜きと同じ感じで救済はできそうです。
反対側のキャリパも同じ要領で作業していきます。
ホースから出てきたブレーキフルードが綺麗になったらドレンボルト(ブリードスクリュー)を締めます。(あとは気がすむまでやっていただければ)
ドレンボルト(ブリードスクリュー)の締め付けトルクは5Nm(0.5m・kgf)です。
リザーバータンクの液量がガラス窓から見てrow(真ん中)より上であることを確認し蓋を締めてください。入れすぎても蓋を閉める時に溢れるのでご注意ください。
これでフロントブレーキのブレーキフルード交換は終了です。ABSのユニット内でABS作動時に開くバイパス側のブレーキオイルまでは交換できてないですけど、ほぼ交換できてると思います。
ブレーキキャリパーのドレンボルト(ブリードスクリュー)のゴム蓋(ブレーキブリーダーキャップ)が劣化してぼろぼろでした。要交換です。
後日になりますが、ストレート製のブレーキブリーダーキャップを購入して交換しておきました。
左が新品で、右が劣化品の純正です。特に問題なく使えました。
MT-07 リヤブレーキのブレーキフルード交換
MT-07 リヤフルード交換に使用した工具
MT-07 リヤブレーキフルード交換に使用した工具です。
・KTC メガネレンチ 10mm
・KTC 8mmソケット
・ブレーキフルード交換ツール・ワンウェイバルブ
同等の工具だと、以下あたりになるかと思います。購入時は各自ご確認をお願いします。
MT-07 リヤブレーキフルード交換作業手順
リヤブレーキのリザーバータンクは、この位置にあります。車体を垂直に保って、タンクがなるべく水平になるようにして作業してください。
リザーバータンクの蓋が開けられないので、8mmのソケットとラチェットレンチを使って一旦タンクを固定している部分を一旦外しました。
リザーバータンクの蓋が開けられるように向きを変えてまたボルトを仮固定してます。
リザーバータンクの固定ボルトの締め付けトルクは3.8Nm(0.38m・kgf)です。
フロントと同じようにブレーキフルードが溢れた時用にキッチンペーパーで簡易ですが養生してます。
リザーバータンクの2年ものの古いブレーキフルードを抜き取ります。
リザーバータンクに新しいブレーキフルードを入れます。
リヤブレーキキャリパーのドレンボルト(ブリードスクリュー)に10mmのメガネかけて、ビニールホースを繋げます。
ドレンボルト(ブリードスクリュー)の締め付けトルクは5Nm(0.5m・kgf)です。
リヤブレーキキャリパーのドレンボルトを緩めてブレーキフルード交換ツールで吸い出しつつ、リザーバータンクが空にならないように気をつけてブレーキフルードを継ぎ足していきます。キレイなブレーキフルードがでてきだしたら逆手順でもとに戻して作業終了です。
リザーバータンクの油面がUPPERとLOWERの間にあることを確認してください。
ブレーキフルード交換の後作業
動かす前にフロントもリヤも数回レバーを握ったり、踏み込んだりしてブレーキが効くことを確認してください。最初の数回は軽いはずですが何回かやればエアーが噛んでなければかっちり感がでてくると思います。
ここからはおまじないみたいな物ですが、ブレーキフルードを気がつかずにこぼしてると悲惨になるので、作業完了後、いつも軽く水洗いしてあげてます。
また、ブレーキフルードの漏れ点検も兼ねてブレーキを握ったままの状態で寝かせてます。これやると気のせいかもですが若干のエアー噛みくらいだと解消される気もします。
問題なければ試走してみて作業完了です。ABSのメインユニットを交換してから少しだけブレーキがプアーな気がしてたんですが、今回のブレーキフルードの交換で感触が良くなりました。ブレーキフルードが新しくなった性なのか若干のエア噛みがあったのかは不明ですけど。
なお、お決まりですが入れ替え手順等が適切でない可能性もありますので、各自自己責任で作業はお願いします。