TZR250R(3XV)整備・トラブル日誌
 (2003年版 エンジン組み立て(仮組み))


TZR250R(3XV1)に関する整備日誌です。失敗の多い日誌ですが、同じ間違いをしないためにも参考になるかもしれません。
内容についてはできるだけ記憶通り書いているつもりですが、適切な方法でない箇所や誤りもある可能性があります。
参考にされるのはかまいませんが、実際作業される場合はサービスマニュアルやパーツリストなので確認の上、整備されることを御願いします。



03.10 エンジン組み立て(仮組み)
分解したエンジンをどうするかながらく考えてたのですが、とりあえずすぐ使うこともありませんので持ち金で交換できる範囲でってことで、
下表だけを新品にし、使うときにクランク&腰上をOHして使うことに決めました。
なので今回はもー一度バラスことを前提にした仮組です。


概要的には
・ケース内のベアリング
・ウオーターポンプ一式
・ケース側のOILシール、サークリップ類
・OILポンプのOリング
・下表にないですが買い置きのあったYPVS類も交換
くらいです。

品番 名称 場所 単価(95年) 単価(02年) 数量 金額 ベアリング型番
90151-06041 スクリューカウンタサンク カウンタシャフト 55 60 1 60
93306-30316 ベアリング 710 760 1 760 KOYO 6303R
93311-62574 ベアリング 2450 2,600 1 2600 KOYO 25NQ3717AD-1 JAPAN
93102-25404 OILシール 220 240 1 240
93420-37074 サークリップ 65 330 1 330
3XV-12450-00 インペラシャフトアセンブル ウオーターポンプ 7100 8,270 1 8270
93103-12119 オイルシール 520 560 1 560
90201-114P2 ワッシャープレート(1.0) 90 100 1 100
90201-114P4 ワッシャープレート(2.0) 100 110 1 110
99009-11400 サークリップ 80 85 1 85
3XV-12428-01 ガスケットハウジングカバー2 140 180 1 180
90430-06014 ガスケット 70 70 1 70
1YU-13473-00 Oリング OILポンプ 180 220 1 220
93310-230T7 ベアリング クラッチ 1150 1,230 1 1230
93306-20529 ベアリング トランスミッション 1150 1,240 1 1240 KOYO 6205 SH JAPAN
93306-00442 ベアリング 1000 1,070 1 1070 KOYO 6004RUD 29 JAPAN
93306-20470 ベアリング 1100 1,170 1 1170
93306-20562 ベアリング 1100 1,170 1 1170 KOYO 83A915 SH
93102-32M07 オイルシール 500 540 1 540
93210-22298 Oリング 170 180 1 180
90387-252U6 カラー 1500 1,600 1 1600
小計 21785


実際使う時は上記に加え、
・クランクシャフト(がたってたため)
・各ボルトのボルト止め(ロックワッシャ)
・腰上OH部品
・ガスケット各種
・YAMAHA製ボンド
が必要です。



ウオータポンプの部品が載ってませんが、用意したのは、だいたいこんな感じの部品達です。




まずは、ケースにベアリング填めて行きます。




圧入しなければならないのですが、圧入する機械などもってないので、木槌??もどきて
古い外したベアリングをあてがって、新品のベアリングを入れ込みました。




叩いてもなかなか入ってくれないところは、こんな感じで古いベアリング+ワッシャ(四角い鉄)あてがって
反対側からボルト閉め込んで入れました。




上に載ってなかった、ウオーターポンプ周りの部品です。今度はウオータポンプ組んで行きます。




OILシールを入れ込みます。これは案外素直にはいります(*^_^*)
WATER SIDEと書いてる方を外側に向けていれてください。
入れる前にOILを塗布してくださいね。




インペラシャフトを入れ込みます。グリスアップして慎重にいれてください。
キズつけると、水がケース内にはいちゃいますよ。




今度はシャフトの内側です。
デカイワッシャー、小さいワッシャー、サークリップの順で入れていってください。




ダウンエルピン×2、ガスケット、カバーをつけていきます。
ピンは最後に自分のは片方落ちてました(;^_^A アセアセ・・・
ただいま付いてない仕様です。
あとどっか一カ所のボルトだけ銅ワッシャー付きです。




ちなみに古い。インペラシャフトです。まー問題ないレベルなのかもですが、若干ですが段ができてました。
水はいるとイヤなので、今回、高いけど交換しました。




今度はバランサシャフトのところを組んで行きます。




バランサーシャフトのケースの外側の方です。
ここのベアリングはめ込むの苦労しました。古いベアリングを上に乗せ、新しいベアリングとのの2段重ねで、ボルトの長いの通して
閉め込んで圧入していきました。
古いベアリングまで填り込んで抜けなくなるのではと思いましたが、中に入り込みますが、古いのは手でポロっと抜けますので、心配なく。
ただ、反対側のベアリングが閉め込むトルクに耐えれなくて、、逝ってしまい再入れ直しになってしまいましたけど。
一応反対も古いのと2段重ねにして対策はしてたんですけどね。
で、そのベアリングのところに、OILシール、サークリップ填めていきます。




サークリップはこんな感じで填ります。失敗するとサークリップが空とんでいきます。ピョーンと(;^_^A アセアセ・・・




OILシールも填め込んで完了。




バランサーシャフトを今填めたところへ入れ込んで行きます。




反対側にウエイトを填め込んで、ストレイトキーを填め込みます。
その後、バランサードリブンギヤ、ロックワッシャー、ナットを填めてください。
ロックワッシャーは新品にしてくださいね。
緑野はもー一回バラス前提でいますので、そのまま使ってます。




今度は、ここにミッション(クランクケース3)を入れ込んで行きます。




と、その前にベアリングの抜け防止を装着してください。(忘れててミッション組んだあとに、もーっかいバラしました。(;^_^A アセアセ・・・)
ネジロック等使った方が無難そうですよ。




差し込んでるところがないんですけど、こんな感じですこっと填ります。
インペラシャフトを回して、凹が合うように入れてください。
組みあがったら、インペラシャフト回して反対のウオーターポンプがちゃんと回るか、
ドライブギヤが問題なく回るか確認してください。




クランクケース3を1.4kg・mで締めて行きます。東日のトルクレンチ購入して初使用でした。




今度は、ケースの外側ですが、
このニョキとでてきた、ドライブアクスルのところにOILシール&カラーを入れてきます。




カラーが写真のようにサビサビでしたので、新品にします。




Oリングを外して。新品に付けなおします。




OILシールも新品にを入れ込みます。




んで新品のカラー填め込んで終わりです。




今度はクランクシャフトを填め込んでいきます。
まず、クランクケース2にサークリップを填め込んで行きます。
さて、自分自身に伝言、こっから下の作業は緑野はサイドやり直すこと!!!
トルク等めちゃくちゃ。




上のやつを、ちょいとひいて撮るとこんなです。




クランクシャフトを填め込んで行きます。
シャフトから出てる、ノックピン(3つのベアリングを回して)がケースのミゾを合うように、してください。




サイドのシールはこんな感じでミゾに填ります。




反対側もこんな感じでミゾに填ります。結構なやみますよね。。バラス時の写真があってよかったて感じ(*^_^*)




ヤマハボンド1215(今回はまたバラス前提なので塗ってない)をすべてむらなく塗ってください。
それからクランクケース1と2を填め込んでいってください。
ネジは締め込み準、トルク等がきっちり決まってます。
サーボスマニュアルに従ってください。
一回目:M8(1.0K)、M6(0.5K)
二回目:M8(2.4K)、M6(1.2K)




シャフトの端にドライブギヤを填め込んで、ストレイトキーを填め込みます。
歯がきちんと合うように填め込んでください。
歯車が抵抗なく回ればいいですが、ここで外すときにキズ入ってるとまわりませんよ。
(緑野はキズいれちゃって、もとさんにバランサドリブンギヤ譲って頂きました。感謝感謝m(._.)m)




プレートワッシャとボルトを閉め込んでいきます。
ドライブギヤとバランサギヤの間に物を噛ましてボルト締めこんでいきます。
ドライブギヤは9.0Kg/m、バランサドリブンギヤ5.5Kg/mで締めてください。
くれぐれも間に堅いものは噛ませないように、、歯がかけます。




今度は、クラッチ組み付けます。




こんな感じでくめればOKみたいです。結構めんどくさいですよね。




ブッシュロッドを填め込んで行きます。
手で持ってる右側の部品の中に、ボール(鉄の玉)が入ってます。
なくさないように注意です。




クラッチ類を填めて行きます。
ベアリングは新品にしました。




プレート、スペンサ(中にはいってるやつ)、プライマリードリブンギヤ(デカイやつ)、プレートの順ではいってたと思います。
ちょっとあやふや、すいません。




クラッチボス(デカイの)、ロックワッシャ、ナットを締めこんでいきます。
ロックワッシャは新品にしてください。(緑野は再組み込みやるので古いままですけどね)
クラッチホルダ(専用工具)でボスを固定し締めこんでください。(7.0Kg/m)




今度はプレッシャープレート組んで行きます。




体格線上にボルト締めていってください。
バネ長よりボルト長かったんで締め込むのは簡単でした。2,3回に分けて締めていってください。
締め混みトルクは0.8Kg/mです。




ピストンを組んで行きます。ベアリング、ピストンピン、クリップを填めてください。
(この前にピストンリング填めてた方がいいかな(*^_^*))
クリップは結構めんどくさいですね。もし填める際にピストンにキズはいったら、軽く紙ヤスリあててください。
くれぐれも横方向へは力入らないようにくんでください。
またクランク室に部品が落ちないように、キッチンタオル等でフタしておいてください。
なお、腰上はなんどエンジンOHでWEBに登場してるので解説、写真かなり省きます。
エンジンOHのところ参考にされてください。




ピストンリングを填めてから、シリンダを填め込みます。
填め込む際、ピストンリングの合いマークがずれないようにいれてくださいね。
ちゃんと写真の位置くらいまで填るとシリンダをねじってもずれないなら、ちゃんと填ってますよ。




シリンダ締めていきます。




シリンダヘッドまで填め込んで完了です。




YPVSを組み立てて行きます。





Oリングはめてスペンサー填めればいいだけなんですけど。
Oリングから根本側はスペーサの内径と本体の外径が同じらしくて、なかなか填りません。
結局木にあてがった以下の状態で、プラハンで叩いて入れ込みました。
気長に左右チェンジして入れていってください。





YPVSのホルダを填め込んで行きます。




反対側はこんな感じですね。




上下もつなげて完成!!。




次はCDIマグネットを付けましょう。
下の写真、表裏逆で付けてしまってます(*^_^*)。。気をつけてください。





これが正解。
ピックアップコイル等もつけていきます。
配線はすべて裏側を通ってますよ。





ローター、ワッシャ、ナットを填めていってください。
ちゃんと締めるには、特殊工具いれますよ。





ガスケット、クランクケースカバーを付けていきます。
ちなみにガスケットももちろん新品で組んでください。これはお古だけど、、





ついでのことにOILポンプのOリングも新品にしました。




この部分ですね。
で、OILポンプつけて完成です。





で、くみ終わった後に、、、なぜか部品が余ってる(;^_^A アセアセ・・・
左から、シリンダのピン、ウオーターポンプのフタのところのピン、、、、
で最後のクリップがどこかわらない。。えらいOILついてるんですけどねー、、どこだろ





とりあえず、完成!!
仮組みですが仕組みはだいぶ解って良い勉強になりました。
洗ったんで、バラス前よりだいぶ綺麗ですね!!
でも、もー物置に置かれてる可哀想なヤツです(*^_^*)




と、言うことでいずれお金できたら、よみがえらせてあげましょう。
でもよみがえることあるのかな。。(;^_^A アセアセ・・・。
誰か緊急でエンジンほしくってこの状態でも良いって人がいたら、MLください。一応今のところ予備でもってますので。
ただ率先して譲るつもりはないので、ほしい人からアクセスかけてくださいね。

さて、今度バラスのは何時のことになるかなーーーーーーーー








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