TZR250(3XV1)に関する整備日誌です。失敗の多い日誌ですが、同じ間違いをしないためにも参考になるかもしれません。
内容についてはできるだけ記憶通り書いているつもりですが、適切な方法でない箇所や誤りもある可能性があります。
参考にされるのはかまいませんが、実際作業される場合はサービスマニュアルやパーツリストなので確認の上、整備されることを御願いします。
| 02.04 ピストンオーバーホール、リードバルブオーバーホール | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 今回、爆煙や火の粉など、いろいろ怪しげな事象のでる91’TZR250R STD(3XV1)くんのオーバホールを慣行しました。 このバイク6700Kまでは、1オーナーが町乗りに使用し、ほぼ倉庫で眠ってる状態だったそうです。タイヤの減りなどをみても、センターしか減っておらず、 そうそうエンジンを酷使されていたようには思えません。 ただ10年間エンジンは封印されたままであり、自分の方はワインディングなどでレッド手前まで結構回してつかってる状態で、現在の8700Kまで走り込んでます。 自分だけの知識ではどうにもなりませんので、現在GP250クラスで西日本選手権にでているMくんと、同じTZR250Rにのるがみごろうくんの助けのもと行いました。 お二人には大変感謝してます。今回はありがとうございました。 まずは用意した部品です。 02年度の価格はレッドバロンで購入時の金額です。 (3XV1ピストンオーバホール用)
(3XV1リードバルブオーバホール用)
![]() さーて、ではOHはじめます。 これが息吹のTZRです。。。じゃないじゃん。TZ!! Mくんがレースで使ってるTZです。今回の作業はMくんの家でさせて頂きました。 いやーいいね。ひろくてのんびりできて^v^ TZは、でも貫禄だなー。 ![]() では、自分のTZR。。。 これまた違う^v^ 96’TZR SPRです。ちょっと息吹が狙ってる。。狙われてる? MくんがSP時代につかってたマシンです。現在町乗り仕様に戻すべく整備中です。 ![]() で本題の。息吹のオーバホールですが。 まずは、フロントカウル以外のカウル類をすべて外して行きます。 ![]() ごらんの通り、リヤをメンテナンススタンドで支えた上で、フロントはカンの上に持ち上げて置いてます。 これで、下側のエンジンばらすのにしゃがまなくて良くてとってもラクチンですよ。少々力技が要りますが。 で、写真はガソリンタンクを外した上で、エアクリナーボックスを外してます。 ガソリンタンクは負圧式ですので、フェルコックが「ON」または「RES」の位置であればガソリンは落ちてきません。 まずコックから出ている。フェールオパイプ。負圧パイプを外してください。(コックの下にのびてる2本です。) それで、シートの下にあるボルト2本を外し、タンクを軽く持ち上げます。 オーバフローパイプがタンクの下からでてますので、それも外してください。 これでタンク外れます。 エアクリナーボックスが見えますので外していってください。 だんだん後には戻れなくなっていく(;^_^A アセアセ… ![]() 右サイドについているエアークリナーボックスも外します。 ![]() こんどは冷却水を抜きます。 ラジエーターキャップを外し、下側エンジンのシリンダヘッド部にある。 冷却水のドレンボルトを外してください。 写真のように水が出てきます。 ![]() 同じように冷却水のリカバリータンクも外します。 ![]() 今度はチャンバーを外します。 エンジン側に2本と車体に1カ所ボルトでとめられます。 ![]() チャンバー、エアクリナー、タンク、冷却水のリカバリータンクなどが外れた状態です。 ![]() まずは下側の気筒からやってきます。 プラグを外し。 シリンダヘッドを外します。 5本のボルトのうち2本だけ違う形のボルトですので、はめる位置憶えててくださいね。 ![]() こんな感じでした。カーボンはついてますが。。 まー問題ないのかな。 ![]() パーツクリナーやピカールなんかで、綺麗にして行きます。 ![]() YPVSプーリーを外しています。 たぶん、ゴムの後ろの真ん中のボルトを外すんだよって良いたいための写真だと思います。。 KEYをONにするとYPVSのモーターが作動して、動かなくなるんでボルト外すの楽かもです。 ![]() 上ののちょっと見やすい写真。これで位置関係わかるかな? ![]() 土台部分のボルト4本を外し。シリンダを外します。 これでピストンとご対面^v^ くれぐれもエンジン内にゴミや泥なんか入らないように注意してください。 ![]() 今度はピストンを外します。 まずピストンピンサークリップを外します。(ピストンとコンロッドをとめてる箇所にはいってる。ピンが抜けないように溝にはまってる円状のワッシャー?針金?です。) (この際、ピンをエンジン内に落とさないようにエンジンをカバーして作業すると良いですよ。ゴミも入らないし。下はまだいいけど。上のエンジンは落ちたら終わり^v^ 今回はキッチンペーパー詰め込んで作業してました。ちなみに) ピストンピンを抜き取ります。コンロッドに無理な横方向の力が加わらないように慎重に外してください。 これで、ピストンが外れます。 ![]() はずしたシリンダはごらんの通り。 少々の小さいキズはありましたが、おおかた綺麗でした。 キズの部分は軽くペーパーをあてて、ならしてます。やりすぎには注意してくださいね。 ![]() シリンダの上の部分のガスケットを外します。 また付着したカーボンも、パーツクリーナーやカッターなどで綺麗にしてきます。 ![]() シリンダの下の部分のガスケットをはずします。 また付着したカーボンも、パーツクリーナーやカッターなどで綺麗にしてきます。 ![]() 綺麗にしてる所^v^ シリンダは砥石などもつかって綺麗にしてます。 ![]() ピストン(新品)にピストンリング(新品)を取り付けます。 リングをはめる溝には2stOILを垂らして、なじませながらはめてください。 ピストンリングは2種類あり。溝の形で見分けます。平行な溝が下側。もう一つが上(ヘッド)側です。 ヘッド側のリングはTの刻印がある方がヘッドの方向になるようはめてください。 リング切れ目が丁度、ピストンの溝のマークの位置に来るように合わせてください。 ピストンおよび、ピストンピン、ピンの通る穴、ベアリングなどは新品を使用しましてますので、2stOIL十分なじませ以下作業してください。 ピストンピンサークリップを片側にはめてから。ピストンをはめていきます。 ピストンはヘッドに↓がある方向が排気側です。 サークリップを止めてない方から、ピストンピンをさしていきます。ベアリングはロッドの穴の中に填め込んでピンはベアリングの中をとおっていきます。 ![]() こんな感じになります^v^ ![]() ピンを差し込んだ方にピストンピンサークリップをはめこみます。 結構、むずかしいよ(;-・。・-;) ![]() ちょっとコツがいって、クリップはクリップの切れと写真のピストンの填め込み口の切れ目があった位置が入りやすいです。 でもそれだと抜け安いので、そこからクリップをラジオペンチでつかんで切れ目が反対側に行くようにずらします。 ![]() シリンダのガスケットを新品に交換します。まずはエンジン本体側に接続する方です。 ちなみにガスケット表裏があるので注意してください。CASEって書いてるのは、クランクケース側(エンジン側)です。 ![]() ピストンリングの合いマークがずれないように。 慎重にシリンダをかぶせます。 その前に詰めてた、キッチンペーパーは抜いてくださいね^v^ ![]() あとはボルトで止めていきます。(トルクレンチ使用:2.8Kg/m) ![]() YPVSに連動するバルブを取り付けます。 シリンダに引っかからないように注意してください。 下死点がありますので、うまい具合調整してください。。(よくわかってないMくんホローをρ(・・、)) その後、バルブにYPVSプーリーの凹みを合わせ填め込んでください。 ![]() シリンダヘッドの間にも新品ガスケットを入れてヘッドをつけて終わりです。(ヘッドの締め付けトルク:2.2kg/m) ちょっと感動。 ここまで約2.5Hくらい3人がかりでかかってます。 ![]() 今度はリードバルブのOHを行います。 まずはキャブを外します。 ![]() キャブを外したあと(インシュレータ部分?) ![]() ドライバ4本で止まってるリードバルブのふたを外し(黒い部分ね)、なかのリードバルブAssyを抜きます。 中に見えてるのはクランクかな? ![]() リードバルブ(プラッチック?の白いのね)を外して、新品に交換します。 たいしてへたってはなかったですね。自分のは。 ![]() もとの位置に填め込んで、リードバルブの下側のOHは終わりです。 ![]() 今度は上側です。いろいろついてて、みるからにめんどくさそうですね。。 キャブを外してるところかな? Mくんと平行作業で、上の方はだいぶ助かりました。 ![]() 上のシリンダヘッドを外した所です。 ![]() シリンダヘッドを綺麗にするがみごろうさんです。 ![]() シリンダを外して行きます。 ネジの位置がすっごい外しずらい。。 ![]() 綺麗になったシリンダヘッドと今から綺麗にするシリンダヘッド。 あとYPVSのバルブです。 ![]() ピストンを外します。 ちょっと下のエンジンで詳しい説明書いたんで、作業手順は簡略化してます。 すいません。あと時間なくなってきてこまめに写真とれなかった言う話しもあります。日暮れが迫る^v^ 新品と黒こげの古ピストン。。この黒さはいくらなんでも。 古いピストンからでてるのが、ピストンピンとベアリングです。 ![]() これがはずしたシリンダの中です。。 (┳◇┳)(悲) ごらんの通りです。。。シリンダのメッキが一部はがれてる。 交換しようにも、ここまでひどいと思ってなかったんでシリンダまで買ってません。4万くらいです。TZRのSTDのシリンダは。。とりあえず今回はみないことに 次リベンジなるか!? だれか、こんなんに詳しいかたみてたら、おしえてください。これは町乗り仕様でエンジン・吸気・排気ノンチューンTZRでも致命傷でしょうか? ![]() 泣く泣くシリンダは、そのままもどしました。一応ガスケットなどは下と同じで新品使ってます。 ![]() YPVSロッドをつけます。写真はここを閉めるんだよってことだと思います。 ![]() こんな感じで作業はすすめられます。 ![]() 写真はYPVSプーリーを取り付けてるところです。 あとはシリンダヘッドを取り付けて終わりです。 ![]() 今度は上のリードバルブを外しました。 ひ、、、ひどいことに号(┳◇┳)泣 このサビでも入ってシリンダが、あんななったかいな。 さびさびです。どっか水漏れでも。 ![]() 一応できる限り、サビを落として、リードバルブを新品にしたところです。 こりゃー次シリンダ交換するときに、リードバルブストッパーも新品にすっかなー。 ガスケットも新品にしたので、これで水はいってこないかな!? ![]() 作業風景です。なんか3台もバイクが、かっちょええ。 ![]() さーて、全部あとは元に戻して、キックです。。こわー。おずおず、うきうきってヤツですね。 あ、冷却水もちゃんと入れてくださいね!! あー一応、チャンバーの差込口のガスケットも新品にしてます。 で、あたりは真っ暗。 リヤショックも実は一緒に交換したんで、21:00くらいまでかかってます。 キックかからーーん。きーーーーく。。かからん。チェンジMくん パワーキック。かかったーー。。エンジン音へんだぞー。号(┳◇┳)泣 ![]() 排気漏れなどチェックした結果。。後バンクのフランジから漏れてるだけでした。 よかった。 チャンバーつけなおして。 再度、キック。問題なくエンジン点火!!!ワーイ♪\(^ω^\)( /^ω^)/ワーイ♪ パイーーンって良い音してまんな。 ![]() と、いうことでこんなかっちょええバイクに^v^ んなわけないか、ひと安心でTZまたがらせて貰いました。 すっげ軽いです。 TZRが重く感じます。 MくんNSR STD→TZR SPR SP使用(SUGOキッド組み込み)→TZですが、やっぱSPからTZ乗り換えは かなりの差があるらしいです。やっぱすごいんだね。TZ。 ためしに寝かしてみましたが、軽いんでかなーーーり倒せましたよ。片足で全然耐えれる。 あと、ステップの位置すごい。。TZRのバックステップが可愛く感じるくらいの位置ですね。さすがピュアレーサーマシン。 で、肝心の自分のTZRですが、全域で吹けが軽くなりました!!体感できる所がすごい。でもシリンダがね。でも開けないとわからなかったんで、ほんとよかったです。 ![]() 今回の記事はほんと知識ない自分が書いてますので、記述ミスなどあるかもしれません。 ここを見た方で、お気づきの点などありましたら、ML、らくがき帳などでお知らせください。 よろしく御願いします。 |
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